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枕と敷布団の関係を考えてみる

枕と敷布団の関係を考えてみる

最近、街中やネットでよく見かける「安眠枕」「安眠布団」といった商品。
どれも「これでぐっすり眠れますよ!」とうたっていますが、枕と布団がセットになった『安眠寝具』というのは、あまり見かけません。

 

もちろん、人によって体型や寝姿勢が違うからセット販売は難しい…というのも分かります。
でも、単品ならいくらでも売っている。
正直なところ、「なかなかに不誠実だな」と思ったりしますが、これも商売なのでしょうね。

 

但し筆者も寝具や睡眠の専門家ではありません。
身体を診るプロとして思うことを綴っているだけですので、話半分にお願いします。

枕合わせサービス、使ったことあります?

最近は「身体を測定して、あなたにピッタリの枕をお作りします」というサービスも増えています。
私自身はないのですが、周りには利用したことがある方、結構います。

 

お店でしっかり測って、高さぴったりの枕を作成。
「もし合わなかったら調整します」という保証もついていて、安心感はある。

 

でも、このオーダー枕、家に帰って使うと……なぜか合わない。

 

最初のうちはそれなりに良い感じがするんですが、極端に外れた市販品でもない限り、市販のちょっと良い枕と同じくらいの満足度に落ち着く気がします。
なのに結構な金額を払って買ってしまうのが悩ましい。

枕と布団は「セット」で考えよう

そこでぜひ言いたいのが、枕だけじゃなく「敷布団(マットレス)とセットで」考えてほしいということ。

 

お店で枕を合わせるとき、ほとんどの場合、お店に用意されたマットレスの上で測定しますよね。
でも、家の敷布団の沈み込み具合って、お店のマットレスとは全然違う。

 

枕に頭を乗せると、枕も布団も沈む。その沈み込み方の「セット」で高さが決まるわけです。
敷布団が変われば、当然その上に乗る枕の感覚も変わります。

 

だから、もしオーダー枕サービスを使うなら、
「お店で使っている布団とセットで買う」か、
「家で使っている枕を持参して、敷布団とのバランスを確認してから枕を選ぶ」方が良いのではと思います。

家でできる枕と布団の簡単調整法

「そんなにお金をかけたくない」「今の布団はそのままで行きたい」という方には、お手軽な方法があります。

 

 1.まずは「お気に入りの枕」で寝てみる。
 2.寝た時に脱力してリラックスできるかを確認。
   よくわからなければ一晩寝て起きた時の疲れの取れ具合で確認。
 3.枕の下に畳んだバスタオルを挟んで高さ調整する。
 4.2から3をベストになるまでループ

 

たったこれだけでも、かなり快適な枕が作れます。
しかも、バスタオルなら洗濯も簡単で衛生的。

「プレミアム感」は皆無ですが、安眠には十分です。

プレミアム感が欲しいなら「自作安眠枕」を持ち込もう

どうしても「オーダーメイドのプレミアム感ある枕が欲しい!」という方は、自分で調整した枕(タオル入りなど)を持参して、その感覚に合わせて作ってもらうのがおすすめ。

たぶん、お店でその枕を試すと寝にくいと思うはずです。
(お店のマットレスと家の敷布団の沈み込み方が違うので当然ですね。)

でも、自作枕の「感覚」を伝えて作ってもらえば、結果的に「自分メイドな枕」に近づけるのではないでしょうか。
もちろん、受けてくれないお店もあると思いますが、交渉とお店探しですね。


というわけで、枕選びは「布団とのセットで考える」のが大事!
ちょっと意識するだけで、快適さがグッと上がりますよ。


枕探しの旅人へ

「枕で睡眠が変わる」というのは確かに一理あります。
でも、正確には 「よい寝具」「よい環境」 がそろってこそ、睡眠は本当に変わります。

 

正直なところ、枕ひとつだけではなかなか劇的な変化は起きにくいもの。
だからこそ 寝具一式をセットで考えてみることをおすすめします

 

これから暑くなる季節。洗いやすい寝具を選ぶことも、よい環境づくりには大事なポイントです。

 

そして何より、睡眠は「自分のもの」。
誰かに任せきりにせず、自分なりに工夫することが大切です

 

ぜひ、自分の工夫に、他人の意見も柔らかく取り入れながら、
良き安眠ライフを楽しんでください。

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